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  1. 大成建設 山内隆司の 世界の風に吹かれて

大成建設 山内隆司の 世界の風に吹かれて(1)
スーパーゼネコンという仕事

週刊ホテルレストラン 2011年3月11日号掲載

スーパーゼネコン5社の一角を占める大成建設。日本を含め、世界各国で約2000カ所の工事現場を持ち、従業員約9000人を引っ張る。そのリーダーが山内隆司社長。ホテル建設にも造詣が深く、気さくな人柄が人脈を広げる。現場にすべての答えがあると語る山内社長に、今回からシリーズでご登場いただく。

 最初に電話をいただいたときには、いったいホテルの専門誌に何を話しすればいいのだろうと思いました。ホテル建設ばかりやっているわけではなく、デパート、病院、橋、トンネルなど建築物は何でも手掛けていますから。

 まずは、簡単に私たちの仕事の内容から話を始めましょう。「地図に残る仕事」というコマーシャルはどこかで聞いたことがあるかもしれません。それは10年近く前ですが、私たちの仕事を一言で言えばという問いかけに対して、ある現場の作業所長が発した言葉なのです。以来、今も当社のコマーシャルで使っています。当社が手掛ける工事に対しての責任や思い、希望が詰まったキャッチフレーズとして私も気に入っています。

 「地図に残る仕事」は記憶に残る仕事でもありますから、やりがいのある大事な仕事です。しかも誇りの持てる仕事です。工事が完成すればそこを去りますが、離れた後も私たちの思いはずっと現場にとどまっています。過去に私が担当した工事のお客さまとは今でもお付き合いを続けさせていただいている方が多くいらっしゃいます。これもお互い誇りを持って仕事を成し遂げたからだと思うのです。

 現場にかかわる全員が同じ目標に向かってスケジュール通りに進めていくという仕事は、壮大でロマンがあります。仕事の大小は関係ありません。工事が完成すれば、その場所は仕事の拠点になったり生活の一部になったり、恋の舞台になったりもするからです。

 大成建設の前身は戦前の大倉財閥の流れをくむものです。日本の近代化を支えた137年の歴史があり、現在国内外の約2000カ所で工事が進行しています。当社は日本のスーパーゼネコンと呼ばれる企業では唯一の非同族会社で、創業当時より社員の自主性を重んじる社風が強く、現場に大きな権限を委譲してきました。一人一人の能力を最大限に生かすことが、会社を生かすことになります。次回は若かりしころに、私が最初にホテルの仕事についた東京ヒルトンの話をしましょう。

山内隆司(やまうち・たかし)氏プロフィール
1946年6月12日、岡山県・邑久町(現瀬戸内市)に生まれる。府立天王寺高、東京大学工学部建築学科を経て、69年6月大成建設(株)入社。建築畑を歩き、ヒルトン東京ホテル、そごう川口店、センシティタワーなどを手掛ける。99年6月執行役員関東支店長、2002年4月常務役員建築本部長、05年6月取締役専務役員建築本部長、06年4月取締役専務役員社長室長などを経て、07年4月代表取締役社長、現在に至る。

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