第15回 カッコよくいこう
※本誌『週刊ホテルレストラン』毎月2・4週に連載中
私ごとではありますが、昨年末に一般社団法人日本メンズファッション協会が主催する「第39回ベストドレッサー賞」を受賞しました。
このような賞を私のような人間がいただけるなんてまったくの予想外で、最初に聞いたときには「うそやろ、だまされへんで」と(笑)。しかし、正式に同協会から連絡をいただき、大変光栄に思いました。
私のほかに受賞されたのは、政治・経済部門では(株)資生堂の前田新造代表取締役社長、芸能部門では俳優の沢村一樹さん、女優の杉本 彩さん、そして武井 咲さん、スポーツ部門ではプロサッカー選手の中澤佑二さんです。
こうした方々と肩を並べられたのも、おそらく私が今注目の観光に携わっていたからではないでしょうか。つまり、単に"溝畑 宏"のファッションが評価されて受賞したわけではなく、新たな日本の成長戦略である観光に対する国民の皆さんの期待の表れなのではと思ったのです。この賞をいただき、改めて観光に対する期待の大きさと、またそれを背負っている責任を感じさせられましたね。
正直なことを申し上げますと、今までファッションセンスもなかったですし、そもそもオシャレにも興味がありませんでした。でも、日本の観光分野のトップとしては、やはり見た目も大事やなと学ばせられました。私がダサかったら、日本がダサいと思われる。常に自分が日本の代表なんだという意識が必要なのです。
もちろん"見た目"よりも大切なのが"中身"。どんなにカッコいいスーツを新調して、オシャレなメガネをかけたとしても、中身が伴わないと仕方ありません。両親の教えもあり、子どものころから「心技体を磨く」というのが自分のポリシーでしたが、これからはルックスも含め、より自分に磨きをかけていきたいと思います。
これを読んでいる皆さんはいかがでしょうか。自分が日本の代表であるという意識を持って働いているでしょうか。観光に携わる人は、明るく元気でオシャレでなければいけません。暗い人のところには、ヒト・モノ・カネは集まりませんから。
さあ、カッコよくいきましょう!
(1月4週号より)
※次のアップは、3月4週に「第17回」を予定しております。
「第16回」は、ホテレス本誌2月11日号をご覧ください