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  1. 観光庁長官 溝畑宏の観光大和魂

観光庁長官 溝畑宏の観光大和魂

第25回 メッセンジャーの影響力

※本誌『週刊ホテルレストラン』毎月2・4週に連載中

 ニュースでも話題になりましたが、6月21日に米国の歌手、レディ・ガガが来日しました。

 親日家の彼女は、東日本大震災の直後にオリジナルのリストバンドを販売するなどして約2億4000万円を日本に寄付してくれたことでも話題となりましたが、今回もまた被災地支援のイベントに参加するために日本を訪れてくれたのです。

 このイベントに先だち23日に六本木で行なわれたイベント記者会見に私も参加させていただき、彼女に感謝状と福島の郷土玩具である「起き上がり小法師」をプレゼント。もちろん当日は、グリーンのヘアの彼女に合わせて、私も急きょ押入れから緑のシャツを引っ張り出し、それを着ていきましたよ(笑)。

 彼女に「I am a Japanese little monster(リトルモンスター=ガガのファン)」と伝えると、いたく感動してくれたようでキスの嵐。しかし、それも場を盛り上げ、話題性を高めるための、彼女なりの配慮だったのだと思います。

 レディ・ガガをはじめ、影響力のある方々が日本の安心・安全を広くアピールしてくださることは非常にありがたいですね。日本国内だけでなく、世界に対する影響力は絶大ですから。メッセージの発信は、その内容も重要ですが、だれが発信するかも非常に重要なのです。

 先日は、テレビ大阪の「たかじんNOマネー」に出演させていただき、やしきたかじんさんと共に東北の復興支援のためにこの夏は旅行をしようと呼びかけました。また、甲子園で行なわれた「2011年度ベスト・ファーザーイエローリボン賞」の授賞式では、間寛平さんが一緒に観光促進を呼び掛けてくれました。私一人の言葉には限界がある。聞いている方々の心を動かせるような強力なメッセンジャーが必要なのです。

 6月21日に電通総研が発表した調査では、夏のボーナスの使い道の1位が「国内旅行」でした。国民の皆さん一人一人が、「旅に出よう!日本を観光で元気にしよう!」という想いを持って参加してくれたらうれしいです。

 これからも影響力のある方々の協力を仰ぎながら、「一家族一旅行」を呼び掛けていきますよ。
 今年の夏が勝負です。これを乗り切ったら、日本は間違いなく次のフェーズに入れます。

※次のアップは、8月4週に「第27回」を予定しております。

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