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  1. 観光庁長官 溝畑宏の観光大和魂

観光庁長官 溝畑宏の観光大和魂

第19回 東京マラソン

※本誌『週刊ホテルレストラン』毎月2・4週に連載中

 2月27日に東京マラソンに参加しました。
 もちろん以前から、マラソンというスポーツ自体の魅力も、スポーツ観光としてのポテンシャルも感じていました。しかし、今回、自分の足で走ってみて、改めてその素晴らしさを痛感しました。

 今年は3万6000人のランナーが国内外から参加しましたが、実際に走るランナーに加えて、その家族や友達など沿道で応援するサポーターの数が100万人にものぼりました。またボランティアの方々も全国から1万人以上集まってくるんです。これだけの人数を集客できる東京マラソンは、東京の魅力を知らしめる絶好のチャンスであり、経済効果も非常に大きいのです。

 沿道ではパフォーマンスやイベントが開催され、みんながお祭り騒ぎ。たくさんの笑顔があふれていました。そして、知らない人から「頑張って!」と声をかけられる喜び、その声援に「頑張るよ!」と応える喜び、その何とも言えない一体感があるのです。「東京がひとつになる日」という大会コピー通り、みんなの心が一つになった感じがしました。
一度マラソンで走った地域は、絶対に好きになりますよ。その土地ならではの景色も楽しめるし、地域の人たちとの交流もあるし、やはり特別な思い入れが生まれます。そして「ああ、また来年もここで走りたいなぁ」と思うのです。

 特に日本はほかの国々と比較しても、治安がよく、清潔。景観も素晴らしい。それに、こうした大会運営ノウハウも持っている。また、特別な道具や設備がいらないマラソン大会は、日本のあらゆる土地で開催できるという利点もあります。そして誰もが気軽に楽しめる、最も身近なスポーツなのです。日本の良さを知ってもらうには、このマラソン大会というのは有効な手段だと思います。

 この優れた観光商品を、もっと活性化したい。今、全国各地で行なわれているマラソン大会やウォーキングに、もっと多くの方に参加していただきたい。ですので、これらの情報を整理し、世界に発信すれば、今後マラソンを通したスポーツ観光が全国各地で花開くのではないかと期待しています。

 今回は10キロコースでしたが、意外にも難なくクリアできたので、次回はフルマラソンに挑戦したいと思います!

※次のアップは、5月2週に「第20回」を予定しております。

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